deno outdated

概要

deno outdatedはDeno v2.1で追加された依存関係の管理用コマンドです

使い方

各依存パッケージの最新バージョンの表示

引数なしでdeno outdatedを実行すると、各依存パッケージの最新バージョンなどを確認できます

依存パッケージの更新

--updateオプションを指定すると、依存パッケージを更新できます

code:shell

# deno.jsonで宣言されたバージョン要求に基づき、指定したパターンにマッチするパッケージを更新

$ deno outdated --update "@nestjs/*"

# アップデート先のバージョンを明示する

$ deno outdated --update @nestjs/common@^10.4.8 @nestjs/core@^10.4.8

# 最新バージョンへの更新

$ deno outdated --update --latest "@nestjs/*"

その他

deno.jsonの宣言を変更せずにdeno.lockのみを更新する

1. 例えば、deno.jsonで以下のように定義されているケースがあったとします

code:deno.json

{

"imports": {

"@hono/hono": "jsr:@hono/hono@^4"

}

2. ソースコードにおいては以下のようにパッケージを参照しています

code:mod.ts

import { Hono } from "@hono/hono";

3. この場合に、deno outdatedでバージョンを更新してみます

code:shell

$ deno outdated --update --latest @hono/hono

4. すると、以下のようにdeno.jsonも更新されてしまいます

code:deno.json

{

"imports": {

"@hono/hono": "jsr:@hono/hono@^4.6.14"

}

5. jsrにパッケージを公開する場合、deno.jsonは更新せずにdeno.lockのみを更新できると理想的です

6. これを実現するには、今のところ少し工夫が必要そうです

code:shell

# (1) deno.jsonとdeno.lockからアップデートしたいパッケージの定義を削除する

$ deno remove @hono/hono

# (2) deno.jsonを更新前の状態に戻す

$ git restore deno.json

# (3) deno.lockを更新するために、アップデートしたいパッケージに依存するモジュールに対して以下を実行する

$ deno install --entrypoint mod.ts